加納晃ブログ

企業やメディアの真実隠しは国民の判断を誤らせます。これに無関心でいると日本は現在の欧米のように混乱の社会に突入します。善良なる国民であれば、もうこれ以上無関心を装うことはできません。

暗い話よりも明るい話が聞きたい、そんな毎日ではありませんか!

小さい事の積み重ねが大切だと

小学校の先生に教えて戴いたことが

今更ながらに頭に蘇ります。

「塵も積もれば山となる」の喩でしょうか?


暗い話が耳に入ってきます。

ISIL(アイシル)が湯川遥菜さんに引き続き、後藤健二さんを殺害。

秋葉原歩行者天国で多くの人々を車で撥ね、刃物で殺害被告に死刑の判決。



一方、高齢者が被害者となった事件は

全国の警察が把握した2014年の被害額が約559億4000万円で過去最悪だったと発表した。

被害額が500億円を超えるのは初めてで、被害者の約8割は65歳以上の高齢者だった。


被害者のうち65歳以上は男性が2510人、女性が8030人。

全体に占める「高齢者率」は78.8%。


やはり暗いニュースである。



昨日の「NHKクローズアップ現代」を観た方もあろう。


フランス、パリ。

パリ経済学校のトマ・ピケティ教授、43歳。

経済的な格差を15年にわたって研究。

ピケティ教授曰く、

「欧米や日本など豊かな国では、庶民の暮らしは楽にならないのに、

金持ちばかりがいい思いをしていると感じている人が増えている。

多くの人が今の資本主義の姿に疑問を持つようになっている。

誰のもとにお金が集まってきたのか、歴史をさかのぼり明らかにしたかった。」


ピケティ教授が研究を進める上で注目したのが、

所得税相続税のデータです。

これを、古いものだと300年前から集め、

資産家と一般市民との格差がどう移り変わってきたか、分析しました。

不動産や株式を多く持つ資産家と、働いて賃金を得る一般の人。

その収入などを比べて見たところ…。


これまでは、資産家と一般の人の間には、はじめは大きな格差があっても

経済成長による賃金の上昇などを通じて、徐々に縮小していくとされてきました。


しかしピケティ教授の分析では、そうではありませんでした。

経済が成長すると、資産家は投資などで豊かになっていきますが、

一般の人にもたらされる恩恵は限られ、2つの世界大戦の時期を除くと、

格差は拡大してきたというのです。

こうした分析は、日本を含む20か国以上、すべてに当てはまりました。

人々を豊かにするはずの資本主義は、格差を拡大させてきたと

ピケティ教授は結論づけました。


「資本主義は新しい技術の開発や経済の発展をもたらしてくれるが、

同時に格差を広げる力も持ちます。自然に任せておけば、

格差を縮めてくれると期待してはいけない。

私はすべての格差が悪いというつもりはないが、限度がある。

格差が行き過ぎると共同体を維持できず、社会が成り立たなくなるおそれがある。」

このまま格差の拡大が続けば、世界はますます不安定になると

ピケティ教授は懸念しています。


このような社会の中で、

「何も大したことない!!」

といきる庶民であり続けたい。

でなければ、一度だけの人生を楽しめないから。