加納晃ブログ

企業やメディアの真実隠しは国民の判断を誤らせます。これに無関心でいると日本は現在の欧米のように混乱の社会に突入します。善良なる国民であれば、もうこれ以上無関心を装うことはできません。

倒産を余儀なくされた経営者には多くの共通点があり、成功する経営者の共通点がある

君は一人ではない

精神科の医師の「自殺者には話し相手がいない。

だから死を選ぶ」という新聞記事の記事を読んだ野口誠一氏は

自分の倒産の経験を活かし経営に行き詰って苦しんでいる人たちへの

アドバイスする会を作ろうとして「八起会」を立ち上げた。

「人生は七転び八起き」という言葉から来ている。

この会の「倒産110番」のベルの鳴らない日はないという。

倒産し死を覚悟した夫婦が野口氏の出会いに

どれほど感謝したかの記述は感動的でもある。

野口氏は訪ねてくる

倒産した社長たちに対し「倒産は不況のせいではない。すべて社長が招いたこと。

しかし倒産や経営危機を機に社長が自らの心を見つめ直せば、

やり直して真に人として幸せになれる道も開ける」と諭す。

野口氏は倒産を余儀なくされた経営者には多くの共通点があり、

それは自己中心、悪いことは他人のせい、真の勇気が無い、

お人好し、反省心の欠如、などだという。

一方、成功する経営者の共通点として 常に学ぶ姿勢、

奉仕の心を失わないなどがあるといい、謙虚さが大事で「経営者は心を使え」と力説する。

「不況だから倒産するのか?」(野口誠一 佼成出版社)はひとり経営者だけではなく

人がどう生きるべきかを示唆している。

余談だが、ある入社3年目の男性から「先週、会社に辞表を出しましたが

そのあと佐々木さんの「働く君に贈る25の言葉」を読んで『それでもなお』のところで

涙がこぼれて仕方がありませんでした。まるで私の事情をすべて知り抜いて語りかけてくれているようでした。

明日辞表を撤回しもう一度チャレンジしてみます」というメールがきた。

退社という大きな決断するのに周りに相談できる人がいないのだろうか?

話し相手が少なくなった現代は寂しいし生きにくい世界のようだ。

みな助け合ったほうが幸せになるというのに。八起会のような存在は得がたいものだ。

                                          佐々木常夫先生コラムより