加納晃ブログ

企業やメディアの真実隠しは国民の判断を誤らせます。これに無関心でいると日本は現在の欧米のように混乱の社会に突入します。善良なる国民であれば、もうこれ以上無関心を装うことはできません。

佐村河内 守さんへのNHKラジオのコメントに思う!

 聴覚障がいの中で作曲活動を続け、自ら書き上げた「交響曲第1番 HIROSHIMA」のCDが17万枚を売り上げるなど大反響を呼んだ作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)さん。音楽大学には進まず肉体労働者として働く道を選んだ。35歳で完全に聴力を失うが、その後も創作活動を継続。03年秋、被爆2世と言う自らの生い立ちを背景に「交響曲第1番 HIROSHIMA」を完成させ、音楽界から高い評価を受けた。


 このような経歴から「現代のベートーベン」と称する人もいた。ところが、佐村河内守さんの楽曲が代作であり、桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆氏が自らを共犯者です偽った曲は18年間に20曲以上に及ぶと都内の記者会見し謝罪した。


 作者を、27日朝のNHKラジオニュースで報道された作曲家の池辺 晋一郎のコメントが報道された。「世界の音楽史上聞いたことがないような例だと述べたうえで、耳が聞こえない障がいや被爆二世と言う自分の経歴を武器としていたことは褒められることではないし邪道だ。世の中がそうした背景をありがたがると言う現代の風潮に乗った行為で許せない事だと批判した」。


 少し話が長くなりますが、このコメントは現代人の曖昧で耳触りのいい言葉に賛同する無責任な風潮に警鐘を鳴らしている。


社会には、現場に身を置きシニアの安心できる暮らしを守ろうとするケースワーカーがいる、一方で、福祉の理想を論じるだけで、その現場の局面を打開する行動のとれない者たちが発する言葉に惑わされてはならないと思う。


シニアの暮らしの現実に身を置き、シニアに到来する将来を見越した対応をしてこそ本当の福祉ではないのだろうか。