エンディング・ノートを考える
エンディングノートの重要性
本人の意思の確認と大切な思い出の記録
このエンディング・ノートは、これまでの自分の生き方を振り返りつつ、
老後はこうありたいとの願いを記すものです。
終末期を迎えるにあたり、自分の意思を家族に伝える手段として
すばらしいものだと思います。
家族にとっては、エンディングノートがあることで、
本人の明確な意思を理解でき、「こうしてあげればよかった」といった
後悔も少なくなるでしょう。
当然、遺言へもつながるため、親族間の無用なトラブルを避ける
手立てにもなります。
エンディング・ノートを書くことは、家族が自分の世話を
してくれるだろうとの期待感もこめられています。
じつはそれ以上に、身の回りのことや過去を振り返りながら
書いていくことで、絡まった感情が整理され、穏やかな気持ちになる
効果もあるのです。
ところが、夫婦二人の暮らしやひとり暮らしの高齢者にとっては
人生の最終章はこのようにと綴っていくのですが、記した願いを
誰に託せばいいのか戸惑う日を迎えます。
子どもがいても迷惑を掛けたくない。そう思いながら、
綴っている人も少なくないでしょう。
いくら書いてもその意思が実現されなければ
エンディング・ノートには意味がありません。